今日もご機嫌さん ^^

ちょっぴりハッピーな出来事やお仕事のことなど、日々を綴った社長ブログ

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Don’t worry ,Be happy

      2023/03/02

久しぶりに庭にでたら、梅の花が満開。
もう春になるのか〜。

何があっても季節はめぐって花が咲いて。

あんた、何考えとるんって言ってるみたい。


Don’t worry, be happy

数年前も、この曲を繰り返し聴いてた時があったな〜。

 

今後どうするかを考えるにあたって、今起きていることを書き留めておこうと思います。

 

【1月14日  朝】

よし、今日もバレンタイン用のチョコ作るぞーっと、いつものように仕事の準備をしていたら、株式会社O社社長が来店。
「経営に関わる大事な話がある」と。

えっ、突然何?

O社はいわば大家さん。
このチョコロンブスの店舗は、O社の経営する雑貨屋さんの一角にあります。

———-
O社には後継者がいないので、2年前くらいからM&A先を探していた。
それがやっと見つかり、12月28日に合意契約を行った。

広島のインテリアの内装会社で、BtoCをやりたいと思っていたところ。無借金で100億くらいの会社。

当初、すべての店舗を従業員もそのまま引き継いでもらう予定だったが、それぞれの店舗を精査した結果このH店はいらないということになった。
だから決算の3月で閉店することにして、23日から閉店セールを始める。

それでチョコロンブスは、この建物のデベロッパーと契約をしないといけなくなる。

O社との賃貸契約は8月までなので、それまでに発生する家賃は払います。
ごめんね。
———-

えっ

さて、困った。
これは単純な賃貸契約ではないから。

借り入れ、まだいっぱい残ってる。

 

2020年 コロナ禍で以前のバルーン事業が立ち行かなくなった。売上は前年同月比1割にも満たない月も。
どんどん赤字が膨らむ一方。

そこで少し前から始めていたクラフトチョコレートに事業転換することに。

友人T氏の紹介で、O社が経営する雑貨店に併設する不二家さん(こちらもO社が運営)の後に入ることになり、8月に賃貸契約を交わし9月に工事着工。

なんとか友人たちの助けを借り、
2020年11月1日プレオープン、7日にオープンすることができました。

「まずやる、あとで直す」そのものです。

店舗の最大の特徴は、間借りであること。

隣はO社が10年前からされている雑貨店。
パタゴニアも扱っているほど、こだわりの雑貨が置いてあります。
客層もおそらく同じであることから、WINWINでいきましょう、となった訳です。

防火システムや電気(照明、空調)など共有なので、壁は途中まで。トイレは雑貨店のを借ります。


そして、弊社(株)バルーンポップジャパンが20年以上行ってきたバルーン通販事業をO社に無償譲渡しました。
それまで売上の約90%以上を占めていた事業です。

クラフトチョコレートに集中するためにも、止むを得ない決断でした。
とにかく月々の固定費を抑えるためです。

O社が通販サイトを整えるまで時間がかかり、結局譲渡完了となったのが2021年4月。5月からバルーン通販バルーンポップはO社が運営を行うようになりました。

それ以降、家賃が無料になりました。
希望はチョコロンブスがここで営業する限り永年無料をお願いしましたが、さすがにそれは、ということで、まぁ3年だね、と。

私はここから3年、つまり2024年4月までが無料期間だと思っていました。

これ、文書になっていません。O社社長、常に間に入っている友人T氏、私の3人での話です。


【1月18日】
O社社長へメール

今はバレンタインに向けて製造に全集中したいとことろですが、どうしても今後のことを考えてしまいます。

いずれにせよビジネスの再構築を行わないといけませんが、何しろあまりゆっくりもしていられません。

新たな契約内容や条件によりましては、弊社も退店を考えないといけないのかな、とか思っています。
ぜひ、デベロッパー側と話し合いの機会を設けていただけますと幸いです。

 

【2月1日】
O社社長からメール

いろいろとご心配をおかけしております。
2月6日(月)デベロッパーの担当者に東京から下関に来てもらい、打ち合わせをする予定です。
担当はデベロッパーのYさんという方で、日ごろは東京勤務です。

今後の対応(チョコロンブスさんの継続利用とその場合の家賃、敷金など)を確認します。それまで少々お待ちください。

 

【2月1日】
O社の顧問をしており、そもそもここへの場所を提案してくれた友人T氏がO社社長と会うというので、伝えてほしいことを送る

■チョコロンブスの現状

お店を始めて2年ちょっと。まだ黒字ではない。
役員報酬カットし、いろいろ固定費の見直しをし、人材不足の代わり私が朝から朝まで働いていた(さすがに無茶するのは辞めたけど)。

丸2年やってきて、これまではこちら都合でどうよどうよと商品を作って販売してきたけど、お客様の要望や傾向がわかってきた。
なので3年目の今年はリブランディングして、品揃えを変える計画をしている。
そのために、12月にリースでマシンも導入した。

人手不足だったけど、4月からうちで働きたいという女性がいる。 銀行に勤めていて、先日3月に辞めます宣言をしたという、しかも引っ越して一人暮らしするとも言っている。(ちょっと待ってね状態)

全国から取り扱いの依頼が入るようになってきた(製造量が限られるので、なかなか大口は受けられない)

毎週のように来店してくださるお客様や、定期的に購入してくださるお客様が増えてきた。 yahooニュース2度、いろいろローカルメディアにも取り上げられている。

そもそもオズさんだからWINWINになると思ってここに入らせてもらったこと、オズさんが閉店されても残る意味があるのか。

 

■ここで続けるにあたっての心配

・オズさんの後に安売り系とか入って、そのBGMなどの環境。

・家賃や光熱水費、ゴミ収集、防火、保険、エアコン(冷房暖房切り替え)とか

・蛍光灯切れても天井高すぎて取り替えられない。

・トイレ問題。

 

■今もある問題

・西日対策に既にかなりの額使ったけど、やはり常に西日に合わせて陳列台を移動させないといけない。

・時々ガタガタという振動(風には関係ないみたい)、集中できず体にも悪影響

・自動ドアが勝手に開く(雨、雪はもちろん、何もない時も)

 

■お隣に対して 

・匂い、音が漏れる
オズさんからクレームを言われたので、それ以来19時半から24時の時間でローストして皮むきしてます

・研修なども、できるだけ静かに注意しながらやってます

 

■思っていること
家賃を払ってもなお気を使わないといけないというのは、ストレスでしかない。 次にどんなお店が入られるかも恐怖。
そもそも家賃が急に増えるのは厳しいので、次回契約の際には、せめて3年無料にしていただきたい旨を話すつもりだった。(2021年5月から無料だったので、2024年4月まで)

今年になって、既に数件の名入れ風船の以前のお客さまから問い合わせを転送している。
こちらが譲渡したバルーン通販は、コロナのイベント制限もなくなるし、今後売上も上がると思われる。
20年で培ってきたバルーン通販事業を渡したのだから、それを十分汲んでほしい。

デベロッパーも、うちが入ってるままだと、次が決まりにくいのではないか。
8月で契約切れるから、あとはデベロッパーとうまくやってね、ではあまりにも、、、


正直バレンタイン前で商品いっぱい用意しないといけないけど、仕入れするにも、もし作れなくなったらと思って躊躇してます。
新たに商品開発しようと思ってたけど、それもストップ。 いろいろ考えが浮かんだり消えたり。

でも今チョコ作って売らなきゃと、なんてタイミングなんだーって感じです。以上。

 

【2月6日】
T氏にO社社長と会ってどうだったか聞くと、会えなかったと。
つまり私の想いは伝わってない。

がくっ。

 

【2月7日】
O社社長からショートメッセージ

「デベロッパーが2月15日にお伺いして打ち合わせを希望されております。都合つきませんか?私も同行いたします。」

 

【2月9日】
O社社長が突如来店

「前回、後継者がいないからと言ったけど、それよりここ何年経営がうまくいってなくて、だからM&Aしかなかった。ここは、8月までは今のままの条件で続けられるから。」

いえいえ、そういうのはともかく、私の心情を言うと、ということで思いの丈を伝えました。

「いや家賃無料も契約の8月まででしょ。あとは僕は一個人になるから。トイレとか、そうか〜。

移転費用というなら、それがいくらになるのかだよね。100万かかるなら、その半分の50万とか。」

「社長、バルーン事業渡しましたよね。何件も前のリピーターさまから問い合わせ入ってくるの、ぜんぶ回してますよね。
先日も世界140店舗以上のカフェを展開されてる超お得意さまからも問い合わせあって、回しましたよね。私が東京に行って何度か担当者さんと会って信頼関係作ったところです。
コロナの制限も解除されたから、ますますイベントが増えて売上上がりますよね。」

「通販ね。あれ僕がやるから。あれはいいね〜。在庫もたなくて済むから。
とにかく、15日よろしく。」

 

がくっ。

 

その通販は、20年前からバルーン事業をはじめ、日本バルーン協会に入っていたからこそ取引が実現したところ。一緒にタイのゴムの樹農園や精製工場の視察にも行っていた。
工場に何度も通い、関係性を築き、システムを作り、業務フローをアップデートし、そしてお客様もリピートしてくださり、名入れ風船では国内最短納品、最小ロットを実現していました。
多くの名だたる企業(特に外資系)の注文も受けていたもの。

社長はこれからもバルーン通販で利益を上げられる。
私は譲渡したメリットがないまま返済に追われるのか。

なんだかなー。

そして、チョコレート屋にとっての最大のイベントであるバレンタインが終了。

正直全力で取り組まないといけなかったのに、精神的にキツく、準備もおそろかになった部分があったのが悔やまれます。

 

【2月15日】
デベロッパーY様、デベロッパー九州の方、デベロッパー九州の建築士の方、そしてO社社長が席に付かれました。

私はてっきり賃貸条件やそんな話をするのかと思いきや、そもそも、O社が弊社にここを使わせていること(又貸し)は聞いていない。
O社が不二家の代わりに別事業をしていると思っていた。違約状態であること。

だから本来ならばO社が3月末で退店するなら、ここも一緒に明け渡さなければならない。
しかし、そんな鬼のようなことは言わないから。

隣に新しい会社が入ったときにこの状態は困ると言われれば、そちらが優先される。もちろん現在の共有メリットはなくなる。

ずっとここに残りたいなら、壁の工事をして、共有しているものを分離する工事をしたほうがいい。もちろんそれは家賃に反映されるけれど。

 

まずはどうしたいかを聞かせてほしい。
8月までは使えるように今から稟議書をあげる。トイレや光熱水費などはまだ次の話。今いいですよと期待させるようなことは言えない。

そもそも今こうして話をすること自体ダメなこと。

 

デベロッパーからすれば、そりゃそうだな話。

しかし最低8月まではこのまま使えるというのも、そうではなかった。
社長は「自分は一個人になるから、できることは限られる」となんだか逃げの発言ばかり。

 

さてどうする

 

自分どうしたい

 

どうしたらいいんだろう

 

 

自宅庭の山椿も咲き始めていました。

【整理しよう】

今わかっているのは、となりの雑貨店が3月5日閉店。3月末退店されることだけ。

O社と弊社との賃貸契約は8月末まで。
しかしそれはデベロッパー側からすると違約状態。

4月以降はデベロッパーと弊社が賃貸契約を行う。

雑貨店とWINWINでできるからと、固定費を抑えるために事業を譲渡した。

その事業はこれから先もO社社長が引き続き行う。弊社には譲渡のメリットは残らない。

多く残っている借り入れ。
移転するにしても、また工房を作るにしてもたくさんのお金が必要になる。それは現実的ではない。

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島根県生まれ、福岡県北九州市在住。1992年からPOP広告の企画制作指導を行ううちに、アイキャッチ率の非常に高い風船に注目。2000年にバルーンアートをメイン事業としたバルーンポップを創業。好きな物:スタートレック、カプチーノ、城戸ワイン、文旦、感性刺激ツアー。2020年11月、クラフトチョコレートのお店チョコロンブス開業。バルーンアートが得意なチョコレート職人 ^^

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