ゴム風船はいつ、どのようにして生まれたのでしょう
2019/02/11
【日本バルーン協会発行「BALLOON STORY」より】
風船自体は、形こそ違え何世紀も前から親しまれてきました。古くは動物の腸や膀胱をふくらましたとの記録もありますが、現在のゴム風船のイメージとはほど遠いもの。やはり天然ゴムが市場に出回るまで、その誕生を待たなければなりませんでした。
日本では1857年、大阪で英国人がふくらまして売ったという記事があります。明治の終わり頃には国産化されたようですが、その頃のゴム風船は自分で息を吹き込んでふくらませるやわらかいものではなかったようです。これは原料である天然ゴムの処理方法(製法)が異なっていたのが原因。現在のゴム風船は、水分を多く含んだ状態(ラテックス)で使用されています。
今私たちが手にしているやわらかい風船が誕生したのは、約60年ほど前。米国のある科学者が、ラテックスを原料にゴム管を試作している時、気まぐれにボール紙を猫の形に切り抜いてラテックスにつけ込んでみました。これが乾いたときできあがったのが、ちゃんと耳のついた「キャットバルーン!」これをたくさん作って、ボストンの愛国記念日に売ったという話が残っています。
日本でも同じ頃に作られはじめていますが、大戦をはさんでいるためにラテックス使用のゴム風船の正確な出生記録は残っていません。
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得居 裕江
代表取締役 : 株式会社バルーンポップジャパン、株式会社たくらみ屋
島根県生まれ、福岡県北九州市在住。1992年からPOP広告の企画制作指導を行ううちに、アイキャッチ率の非常に高い風船に注目。2000年にバルーンアートをメイン事業としたバルーンポップを創業。好きな物:スタートレック、カプチーノ、城戸ワイン、文旦、感性刺激ツアー。2020年11月、クラフトチョコレートのお店チョコロンブス開業。バルーンアートが得意なチョコレート職人 ^^
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